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痛む体に鞭を打ち、何とか上半身を立てる。
「っ……はぁ……っ」
スマホのカメラを起動し、僕が撮れるようにセットする。
「よし……ちゃんと撮れてる、よな?」
少し調整してから、僕は咳払いをして口を開く。
「写ってる? ……ははっ、びっくりした? いやー、スッゴい久々。撮られんの苦手だから緊張するけど、僕の雄志ちゃんと見といてよー? なんてな。
んんっ……これを見てるってことは、僕がそっちにいないってことだよね? 何月なんだろ……夏? それとも冬かなぁ。季節の変わり目は気を付けてよ。お前いっつも風邪引くんだもん、結構心配してたんだかんな。くれぐれもクーラーがんがん効いた部屋で寝るなよ?」
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