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   昨年発布された新憲法のもと、この年発足した貴族院の選挙に私は出馬しなかった。  刻々と畝りを高めてゆく波が、最早地方など眼中にない事を改めて悟ったからだ。  大日本帝国………  時代がまた変わってゆくのを肌で感じながら、ただ静かに─────  この国の行く末を憂い、時を見た。    そして三年が瞬く間に流れる。  不穏な時代の足音と共に─────── 了 三幕[https://estar.jp/novels/25979037]へ続く
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