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2号室☆瑞希*さま
シェアハウスにはお部屋の数が決まっていません。
入居希望者がいるとお部屋は増えていきます。
今のお部屋の数はたばにゃんの部屋を含めて6つあります。
1階に2つ、2階に2つ、3階に2つ。
住民は男性が3人、女性が2人です。
みんなお仕事をしていて、全員が集まる時間は1日に1時間あるでしょうか。
今日、もう1人男性の入居希望者が来る予定です。
「朝はみんな忙しいじょ。邪魔しないようにするじょ」
たばにゃんはトテトテとお家の中を歩きます。
「うわぁぁぁ!遅刻するぅぅぅ!!」
突然大きな音とともに叫び声が階段の上から響いてきました。
大きな物音が苦手なたばにゃんは当然床から3cm飛び上がり、耳を立てて全身の毛を逆立てました。
「ヤバい!ヤバい!ヤバい!」
ドタドタと階段を駆け下りて来る女性。
ビクビクと壁に張り付いて隠れます。
「あ、たばにゃん♡おはよぅーごじゃ♪」
玄関へ一直線にみえた彼女は階段下の壁に沿って丸くなるたばにゃんを見付けてフニャリと笑顔になりました。
「お、おはよーだじょ」
「今日の夕飯は何にしよぅか?」
たばにゃんのご飯は担当制です。
お仕事や私用の都合に合わせて住民がキッチンに備え付けてあるカレンダーに“出来る“時を書き込みます。
毎日朝晩2回です。
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