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3号室☆更紗さま
2階の廊下、白い扉の前に立っていたのはスラリとした女性です。
シェアハウスの各部屋の扉はそれぞれ違う色をしています。
部屋の造りはワンルームにユニットバス、トイレ、洗面台、ちょっと大きめのクローゼット兼用収納庫が備え付けてあります。
部屋のレイアウトは自由です。
みんなそれぞれ個性豊かなお部屋造りをしています。
少し開いた白い扉の中はクリームと淡いブルーを基調としたフワフワな可愛いお部屋でした。
白い扉には[2号室☆瑞希]と書かれています。
「あら、たばにゃん、おはよう」
その扉をパタリと閉じて、サラサラ髪の女性が挨拶をしてくれました。
「おはよーだじょ」
「朝から大きな音でビックリしたねー♪」
クスリと笑いながら腰を下げて撫でてくれます。
紺色のスラックスにブルーストライプのシャツ。
彼女もまた出勤のようです。
「瑞希さんは朝ご飯食べて行かなかったじょ。お腹空くじょ?」
「あははは、そうだね。でも大丈夫だよ、ミズキンダはきっと途中で買って食べるだろうから」
彼女は明るく笑顔でひょいっとたばにゃんを抱え、立ち上がって自室である黄緑色の扉の閉まりを確認してから1階へと降りました。
扉には[3号室☆更紗]と書いてあります。
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