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先生は追って来る事も無く、私は自宅に帰る事ができた。
家の固定電話は赤く点滅し、電話があった事を知らせている
誰かなんてわかっていると言うのに、
そんな事を横目に感じながら、私の部屋に入るや否やベットに項垂れる。
はぁ〜っとまた伸びをした。
すると我に返ったかの様に思い出した
「あっ鞄忘れた!」
私は完全に我に返り、どうしようと頭をクシャクシャにしながら、
考えてみるがどうするっ事もできない事を感じ
私はまあいっかと何処か吹っ切れると、
一階から電話が鳴る音が聞こえた
私は、枕を手に取り耳を塞ぐ様に縮こまり、
電話が鳴り止むのを待つ
その間私を大きな罪悪感が襲う。
私が家にいる事の罪深さ、先生に言った一言一言、
全てが脳裏によぎる私はその喧しい音達が聞こえない様に
強く枕を握った。
いずれ電話は鳴り止んだが、もう一つの音は未だ僅かに響いた。
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