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猿がノミとりをしている
向こうの猿山と呼ばれるところに
おいしい食べ物があると
噂が聞こえてくる
今日にでも行ってみようか、と
すぐさま足をのばしてみる。
その場所には、すでにゴリラがいて
黄色い木の実を食べていた。
しばらく様子を見ていると
それは、バナナと呼ばれる果物らしい。
ゴリラが満足して、その場から立ち去り
猿は草場から身を乗り出す。
猿も真似をしてバナナを食べる。
これはウマイ!と思い
次から次へと食い散らかす。
それでもあきたらず、
バナナを持てるだけもぎ取り
自分の住処に持って帰る。
翌日、同じ場所に行くと
ゴリラの仲間が増えている。
二匹の猿は顔を見合わせ、様子を見る。
同じことを繰り返していると
このバナナ山には、ゴリラがたくさん
住んでいることがわかった。
猿は自分の森にもバナナの木をうえようと
実を取り、土に埋めてみるが
うまくはいかなかった。
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