理由

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「ねェ恵太」 『何?どうしたの?』 恵太は私と違って優しく答える 「恵太は永遠ッて信じてる?」 『永遠かァ…永遠ッてひとまとめに言ったって色々あるけど…』 それもそうだ さすがに6歳上なだけにまだ17歳の高校生の私より気付く事が多い 『どんな永遠?』 「何でも 友情だったり愛だったり」 『そっか…なかなか難しい事聞くね』 「たまにはね」 恵太は少し笑った 何だかからかっているような笑みだった 『俺はお互いの気持ち次第とか思ってるよ』 「気持ち?」 そんなモンで永遠が有り得るのだろうか 不思議だった 『何か気に入らないッて顔してるな』 「少しね」 『怒るなよ』 「別に怒ってる訳じゃないもん」 そんな私をからかうように恵太は私の頭を撫でた 「恵太…」 『どうした?』 やっぱり優しく答えてくれた 「私と恵太の愛は永遠?」 恵太は少しキョトンとした表情だった 『当たり前じゃん』 そう言って恵太は私の事を抱き締めてくれた そして3年後 私の永遠は本物となった
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