さかなのみるゆめ

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頭の飛ぶような激しい欲情が過ぎ、智明(ともあき)は僕から自身を引き抜くとそのままバスルームへと向かって行った。 発情期(ヒート)4日目。 そろそろ終わりが近づいて来ている。 今のが最後のピークかな・・・。 二人の体液でぐちゃぐちゃになった寝具を今のうちに替えておこうと、僕は重たい身体を起こした。 慣れた手つきで素早く寝具を替え、僕は軽くウェットティッシュで身体を拭うとそのまままたベッドに入った。 シャワーを浴びたいけど、今は智明が使ってるし、どうせまた来る(・・)だろうし・・・。 まだ終わらない発情期。 ピーク時は眠りもせず、ひたすら激しく交わり続けるので体力の消耗も激しい。その間食欲も無くなるので、本当は今のうちに何か食べた方がいいんだけど、今は眠い。 僕はシャワーよりも食事よりも、睡眠を優先して瞼を閉じた。すると直ぐに、僕の意識は眠りの底に落ちていく。 どのくらい経ったのだろう。僕は優しく肩を揺すられる。 「佐奈(さな)、何か食べた方がいい」 智明が優しく僕を起こしてくれるけど、僕の身体がその優しい手に反応する。 また来る・・・。 僕は熱い息を吐き、両手を伸ばした。その意味をちゃんと理解した智明は、持っていたお盆をサイドテーブルに置いて僕に覆い被さる。 「智・・・智・・・」 「分かってる。佐奈」 求める僕にゆっくりと唇を合わせながら、熱く昂ったものを、散々受け入れて柔らかくなったそこにあてがった。 「あぁ・・・ぁ・・・」 ずぶりと突き挿れ、智明はゆっくり腰を動かし始める。発情期も後半になるともう前戯など必要ない。何もしなくてもそこは柔らかく解れ、滴るほどに蜜を流している。そして既にフェロモンで煽られている智明のものも、触らずとも熱く猛っている。 そうして僕達は本能のままただひたすら交わり、精を吐き出して残りの時間を過ごした。
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