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ランチ
「ああ。鈴木の居ないところで、山村に余計なことを言うのはやめとくさ」
「僕が居る時でも言ったらダメです」
「へいへい。わーったよ!」
と、捨てるもん捨てた山村が俺等の方へ戻ってくる。
「保ー、何が解ったの?」
「なんでもねー」
「??」
俺の言葉にキョトンとした山村は、鈴木のお陰で大分落ち着いた表情をしていた。
「そか。そうそう!保ー、鈴木くん。僕、お腹空いた」
「そう言えば、アトラクションに入る前にもそう言ってましたね」
そういや、俺も腹減ったな。
パンフレットを取り出す鈴木を横目に腕時計を見ると、もう2時過ぎてる。
「今なら待たずに入れるんじゃねーか?」
「僕、ミートソーススパゲティが食べたい!」
鈴木から貰ったメダルを首に掛けながら、山村は片腕を挙げた。
「イタリアンのレストランなら、この近くに在りますね。行ってみましょう」
鈴木がパンフレットの地図を元に、歩き出す。
俺と山村も、その後に続いた。
「ここですね」
なんか、それらしい建物の前で鈴木はパンフレットをしまう。
流石に昼時を過ぎたからか、外で待ってる奴等は居ねー。
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