ランチ

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3人で中に入ると、ウェイトレスが申し訳無さそうな表情で俺等の元にやって来た。 「いらっしゃいませ!3名様ですね?只今、大変混み合っておりますが、相席でも宜しいでしょうか?」 待ってる連中が居ないと思ったら、中はまだ結構混んでいるらしい。 相席、ねぇ…。 俺等は顔を見合わせた。 「俺は構わねーが、鈴木と山村は、どうする?」 「僕も構いません」 「僕も早くミートソース食べたい!」 「じゃあ、決まりだな」 俺等は3人揃ってウェイトレスに向き直った。 「相席でも、お願いします」 「かしこまりました!当店は全席禁煙席になっております。こちらへどうぞー」 タバコを吸えないのは、ちとアレだが、その前に空腹を満たしたい気持ちの方が強かった。 と、案内されて着いたテーブル席は…。 「あ!貴方達は、さっきの!」 偶然にも、アトラクションで対戦した女共3人だった。 1人が椅子側に、もう2人がソファー席に座ってる。 見ると、全員、ジェノベーゼパスタを今にも食い終わりそうだ。 伝票控えは、控え入れに丸めて置いてある。 「こんにちは!」 山村が人懐こくソファー席に座った。
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