13人が本棚に入れています
本棚に追加
それを只、相席になっただけなのに、合コンのノリで居る女共に俺はそう言った。
「何よ。男だと思って偉そうに。モエ、エリ行くよ」
「うん…」
「リョウちゃん、又ね」
事もあろうにナナミ達は、残り少ないとはいえ、パスタを残して、ホントに伝票を1枚持って会計の方へ行く。
「アイツ等、料理残していきやがった」
「勿体ないね…」
「でも千夜くんのお陰で正直、助かりました」
「僕もー♪保、だーいすき♡」
「気色悪りぃ事、言ってっと、マジでエリとかいう女のペットにさせっぞ」
「ペットじゃなくて、彼氏なら良い!」
山村が女から、男として見られる日はくるのだろうか。
気が遠くなりそうになったところで、ウェイトレスが「お下げします」と言って、女共が食ってた皿を片付けていく。
それからは大分客足も落ち着いてきたのか、相席になる事はなく、ミートソースが運ばれて来た。
「ご注文は以上で宜しいでしょうか?」
「あ、ちょっと待って!僕、チョコケーキパフェを食後で!」
「では全て、お召し上がりになりましたら、こちらのベルでお呼び下さい」
ウェイトレスは山村にそう言うと、厨房の奥へと去っていく。
最初のコメントを投稿しよう!