13人が本棚に入れています
本棚に追加
その小さい身体のどこに、それだけのものが入るのかは永遠の謎だが、非経済的な体質というか、太らない体質というか。
「いっただっきまーす!」「「いただきます」」
俺等は全員揃ってパスタを食い始めた。
ソースの色といい、味といい、フォンド・ブォー仕立ての様だ。
俺が作る時は、いつもトマトを使うから、店でたまにこういった違いがあると、どう作ってるのか興味が湧く。
「美味しい!凄く美味しい!」
「山村、口の中のもんを飲み込んでから、話せ」
山村が騒ぎながら食べているのを、何も注意しない鈴木は、よく噛んで味わっている様だ。
ホント山村には甘いぜ。
俺はパスタの皿の奥に左腕で、山村の口の中のもんをガードしながら、パスタを食い始めた。
山村じゃねーが、確かに美味い。
どういうレシピなのか気にはなるが、教えてもらうことは出来ねーだろ。
山村は俺等の中で1番にパスタを食い終わると、直ぐにはデザートを呼ばず、余韻に浸っている様だ。
俺も次に食い終わる。
「保ー、ミートソース、美味しかったねー♪」
「ああ。鈴木も食い終わってから、デザート持ってきてもらうのか?」
最初のコメントを投稿しよう!