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「うん!直ぐにデザート食べるとミートソースの味が直ぐに消えちゃうでしょ?」
…やっぱ、山村も料理部部長なだけは有るな。
こんな事、絶対口には、出さないが。
だが、時間が経ち過ぎても、満腹中枢が刺激されるから、そのあたりは気を付けないとな。
「ご馳走様でした」
綺麗に食べ終えた鈴木がフォークを置く。
「山村くん、そろそろデザート、持ってきてもらうのは如何です?」
「うん!楽しみだなぁ」
そう言いながら山村はボタンを押した。
『ピンポーン』というベルの音がして、奥から「只今、お持ちします!」とウェイトレスの声。
運ばれて来たパフェは…。
「お、大きいですね…」
チョコレートパフェの上に、更にチョコレートケーキが乗った、巨大なパフェだった。
「美味しそう!」
「まあ、食うのは山村だからな」
俺が全部食ったら、胸やけしそうだ。
「ご注文は以上で宜しいでしょうか?」
「ああ」
「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ」
ウェイトレスは追加の伝票控えを控え入れに入れると去っていく。
パフェのせいで山村が見えねーな。
「いっただっきまーす!」
声からして、嬉しそうなのは確かだ。
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