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「何やってんだ。鈴木が女共の気を引いてる間に早く隠れろ!」
「う、うん!…うわっ?!」
山村、今度は柱の陰で派手に転ぶ。
その衝撃で銃が山村の手から離れ、少し離れた柱の無いところに滑っていった。
「千夜くんも牽制を。主に柱からで構いませんので、山村くんの銃の近くをお願いします」
「ったく、しょうがねーな」
俺は鈴木の射程圏外にあたる銃の近くを牽制しようと、柱から少しだけ身を出した。
途端にビームが俺の方にも飛んでくる。
賢明な判断だな。
だが、相手が悪い。
俺は素早く柱に身を隠すと、次の瞬間にはビームが飛んで来た方向にビーム銃を撃った。
ビームを飛ばした、女2人中、1人は柱に隠れられたが、もう1人の女は隠れる前にセンサーを射抜くことに成功した。
俺は油断無く、柱に一旦、避難する。
と、山村が銃を拾ったところで、相手チームにセンサーを射抜かれた。
「あー、僕、もう失格になっちゃった…」
「俺が援護した意味ねーじゃねーか」
鈴木は鈴木で、狙いは良いが、瞬発力に欠けるのか、相手に隠れられて、なかなか射抜くことが出来ねー。
失格になった山村は係員に連れられて部屋を出て行く。
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