さみしいポラリス

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北星くんが、泣いていた。 誰にも見られない、体育倉庫の隅っこで。 一人っきりで、声を殺して。 あたしは、見てはいけないものを、見てしまった気になった。 北星くんは、あたしのクラスの学級委員。 勉強が出来て、スポーツも万能で、イケメンで、誰にでも優しい。 東大を受験するらしい。 完璧な人間に見える。 だから、みんなが、北星くんを頼る。
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