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ちゅうぶらりん
ぶらり ぶらりん ちゅうぶらりん
両手で鉄棒をつかまえて
前、後ろに回転し 戯れる
上を向けば まばゆい光
下を見れば 果てしない闇
その間を行き来するたび
体がふるえたら
その分顔はほころんでいた
ぶらりん ぶらゆら ゆらゆらと
垂れた左手 上に伸ばし
光をつかもうと努めても
しなった左手 闇を指し
もう疲れたと揺れるだけ
それでも顔は空を見て
右手強く握り直す
光の先には 楽園が
闇の底には 針山が
おいで おいでと待っている
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