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【 支え 】
コトさんは、この小説投稿サイトでいくつか賞を受賞するようになった。
素晴らしい作品が沢山あるコトさん。
そんなコトさんが、賞を取ることは必然だった。
でも、私の作品はいつも選外。
どうしてだろう……。
自分の実力がないのは、分かっている。
でも、コトさんがあることに気付いた。
『來ちゃん、応募している作品なんだけど、募集要項から外れてるよ』
『えっ? どういうことですか?』
『この作品、文字数がオーバーしてる』
『えっ?』
よく見ると、募集要項の文字数をオーバーしていた。
応募した作品を、私はそのまま完結せず連載中のまま、書き続けていた。
そのため、文字数が大幅にオーバーしていたのだ。
『あっ、これいけないんですね……』
『そう、募集要項にもある通り、文字数オーバーは選考対象外だからね』
『私、半年以上も気付かずに、ずっとこうしてました……(*´◡`*;)』
『あはは。でも、気付いて良かったね』
『はい。コトさん、ありがとうございます♪』
この後も私は、色々とやらかしてしまったが、その度にコトさんが私を助けてくれた。
いつしか、小説投稿サイトでの私の活動が、コトさん無しでは、あり得ないものになっていった。
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