【 支え 】

1/1
前へ
/11ページ
次へ

【 支え 】

 コトさんは、この小説投稿サイトでいくつか賞を受賞するようになった。  素晴らしい作品が沢山あるコトさん。  そんなコトさんが、賞を取ることは必然だった。  でも、私の作品はいつも選外。  どうしてだろう……。  自分の実力がないのは、分かっている。  でも、コトさんがあることに気付いた。 『(らい)ちゃん、応募している作品なんだけど、募集要項から外れてるよ』 『えっ? どういうことですか?』 『この作品、文字数がオーバーしてる』 『えっ?』  よく見ると、募集要項の文字数をオーバーしていた。  応募した作品を、私はそのまま完結せず連載中のまま、書き続けていた。  そのため、文字数が大幅にオーバーしていたのだ。 『あっ、これいけないんですね……』 『そう、募集要項にもある通り、文字数オーバーは選考対象外だからね』 『私、半年以上も気付かずに、ずっとこうしてました……(*´◡`*;)』 『あはは。でも、気付いて良かったね』 『はい。コトさん、ありがとうございます♪』  この後も私は、色々とやらかしてしまったが、その度にコトさんが私を助けてくれた。  いつしか、小説投稿サイト(ここ)での私の活動が、コトさん無しでは、あり得ないものになっていった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加