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【 シンクロ 】
そんな関係の中で、いつしか、この『おやすみの順番』を決めるジャンケン・ポンが始まったんだ。
このサイトで出会ってから1年。
私たちは、同期としてお互いに、1周年を向かえた。
そんなある日、コトさんが講演会を開くというお話をしてくれた。
コトさんは、医療従事者でたまに講演会を開いて登壇するとのこと。
『うわぁ~、すごいですね♪ 講演会するんですね~♪』
『たまにね』
学生をしている私にとって、それは大人の世界のお話。
私自身も医療関係の大学へは、進学を考えているが、夢を語るコトさんがとても眩しく見えた。
『講演会はいつなんですか?』
『明日の土曜10時。場所は……』
私は、ドキドキしていた……。
(もしかしたら、コトさんにリアルでも会えるかもしれない……)
そんなことを考えていた。
『それじゃあ、ジャンケン・ポン!』
『パー(私)』
『グー(彼)』
『ああ、また負けちゃったな。それじゃあ、おやすみ』
『うん。おやすみ♪ また明日ね……』
その明日は、講演会のある10時……。
現実世界でコトさんに会えるチャンスに、私の胸の鼓動は高鳴り、何度も深く息を吐く。
(コトさんに、会いに行きたい……)
そう、心の中で小さくつぶやいた……。
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