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「俺、白瀬と同室で良かったわ」
「えー?ほんと?俺もだけど」
「うん。白瀬の事好きになった」
「えっ、」
「いい友達になれそうで良かったよ」
これは本心からの言葉だ。
なんとなくだけど、これから良い付き合いが出来そうな気がする。
ふと白瀬を見ると、机に突っ伏して唸っている。
なんだ?
「白瀬、どうかしたか?」
不思議に思い、声を掛けてみる。
すると、ものすごい勢いで顔を起こして「なんでもないよ!」と言われた。
……やっぱ、変な奴?
部屋に戻って今日のことを振り返る。
綾瀬も白瀬も良い奴で良かった。
これでボッチは免れそうだ。
てか、今思ったけど二人共苗字が似ててややこしいな。
気が向いたら、いやもっと仲良くなったら下の名前で呼んでみようか。
そんなことを考えながら目を瞑る。
これからが、ちょっとだけ楽しみになってきたかもしれない。
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