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━━Side会長
二度目の謝罪があった後、申し訳無さそうな背中が、庭園から離れていく。
「はぁ、緊張した」
ぷつりと糸が切れたように視線を落とす。
予想もしなかった来客に、吐いた息までもが震えてしまう。
普段から、生徒会の人間ですら寄り付かない庭園だ。
学校内にも関わらず、自分の部屋の様に錯覚してしまっている。
それ故、自身の内側を見られたような羞恥を覚える。
何とかバレずに誤魔化せただろうか。
いや、俺の微かな動揺に、彼は気付いていたかもしれない。
彼に悪意が無かったから良かったとはいえ、少し弛んでいるな。
それにしても、可愛いだなんて訳がわからない。
でも、少しだけ彼に興味を惹かれている自分がいるのも事実だ。
「とりあえず、もっと分かりやすい位置に、立入禁止を示しておこうか」
そう思案しながら、真っ白なベンチに体重を預ける。
そして、ゆっくりと瞼を閉じ、もう一度眠りについた。
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