マザコンと孝行息子の違い

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忘れられない人がいて破局の原因が親の反対で彼女は納得していない。 そんな状況で新しい恋愛が出来ないのは良く理解できるし親孝行なだけだと彼女は、言っているが調査しない事にはハッキリと判断もつかない。 「申し込みは御両親でも貴女と私達は契約しているの。だから貴女がどうしたいかを聞かせてくれるかしら?」 「私は彼がどう思っているかを知りたいんです。うちの両親は得に母は彼をマザコンだと言って聞きません。でも親孝行がマザコンでしょうか?病気になった親を見て見ぬふりする方が問題だと私は思うんです。」 彼女の言う事はもっともで・・こういうケースが最近増えている。 兄弟がいない場合はどうしても親が倒れると子供に負担がかかるのは社会の仕組みで仕方ない。 調査して見ない事には解らないがこのような場合は親がどう思っているかで変わってくる。 鈴木ルイの母親はたしか同居経験があることも関係して過剰反応しているかもしれない。安達良太の家庭環境を調査しない事には何も判断も解決策も考えられ無い。 ただ彼女の想いは安達良太にあって新しい恋を求めている訳では無いというのは確かだった。 「解ったわ。調査して彼の現状を調べてみますそれから話ましょうか?」 「ええ。お願いします。」 彼女が帰った後直哉は安達調査をする事に決めたが・・。 「直ちゃん、本業の締め切り忘れてない?」 「あ!そうだわ。」 彼女が帰った後様子を見に来ていた服部が直哉と桃花がいた個室に顔を出してきた。 「お疲れ様です。その調査手伝いましょうか?」 「お仕事なのでは?」 「明日から数日間おやすみなんです。有給休暇を消費する必要があるので無理矢理なんですけれどね。」 そう言いながら手伝いますよと言う服部に桃花は甘える事にした。 そんな様子をフフっと見ながら笑う直哉だったが案外この二人は上手くいくかもと本気で思っていた。 これが案外ヤキモキさせる事になるのだが、次の日から二人は調査をはじめる事にしたようだった。 その間直哉は、新しく依頼されている店舗の設計をするのだが調査をする二人の様子を覗き見たい気持ちもあったが期限が迫っている事もありグッと我慢する事にした。 二人は、手始めに安達良太の現在を調査する事にしたが至って真面目なサラリーマンで彼女の言う通り親孝行なだけだと桃花も思った。
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