2章

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 どれだけの先生方が辞めたのだろうか。  校則も徐々に厳しくなってるのが気になる。  すずらんは自分の高校時代を思い出す。  そこまで厳しくなかった。  進学校というのがあるかもしれないが。  まして藤ノ宮女子高校みたいに、先生が通学路周辺をあちこち立って、服装のチェックや、横に広がって歩いてないかなんてしてなかった。  他の学校もそうだ。  多分こんなことをしているのは藤ノ宮だけだろう。    身内贔屓な所があるということは、田丸も校長となんかしらの繋がりがあるということだろうか。  神原千夏が救急車で運ばれた日、二人揃ってどこか消えた。  そして次の日には何事もなく戻ってきてる。  ――もしかして、男女の仲とか?  すずらんは、今回の案件の関係者の名前をネットで検索する。  志村真凜はあっさり見つかった。  呟き用のSNSのアカウントだ。
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