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1週間後
「紫苑くん大丈夫なの?」
「まぁ、何とか?」
「良かった~!」
いつも通りにこにこ可愛いなッ
そういえば今日は部活……頑張る!
(授業終わったと思ってください)
「じゃあ紫苑くん待っててね!」
あれから俺は部活の時も一緒に帰ることにした
心配だからね
「うん!分かったじゃあね」
「またね~」
俺はいつも通り絵を描く。
今日は何の絵を描こうか。
あ、そうだあの絵を描こう
スゥゥペタペタスゥ
「プルルルルプルルルル」
電話が鳴り響いた。行成でびっくりする
_病院からじゃねぇか。
「もしもし~」
「大変です!すぐ病院に来てください!!」
「え、あ、はい…」
ブチッ
ま、まさか…
「足立部長」
「はいはーい?」
「陽葵に急用が出来たから先帰ったって
伝えておいてくださいッ!!!!!」
「え、あうん!おけけ!」
急がなきゃッ
タクシー……拾わなくてもいけっか!
俺は結構足は速い方だと思う
早く、速く、1秒でも。
「はぁ、き、来ましたはぁい、石川ですはぁ」
「わわっそんな急がなくても……」
「ち、違うんですッ呼び出しあってはぁはぁ」
「なら、どうぞッ!!!」
バタンッ
「先生ッ!!!来ましたッ石川です!」
「石川さん!大事な話をします…」
「は、はい…」
息を飲む、心臓の音が五月蝿い
「再発してます…」
やっぱり…そうか…
「ですが、まだ軽度です。もう少し詳しい検査をさせていただきます。数日かかりますが、
女の子には言わなくていいですか?」
「え?」
「いやあの、例の女の子」
陽葵の事だ
「あ、あぁ」
「今日はもう大丈夫です。
明日から検査を始めるので。」
「じゃあ伝えてきます…」
「はい」
プルルルルプルルルル
『もしもし?』
「もしもし陽葵」
『んー?』
「後で話がある。少し時間いいか?」
『…分かった』
陽葵にしては低い、冷たい声だ
『今家に居るから』
「わかったすぐ行く」
陽葵…なんて言うかなぁ
怒るかなぁ、悲しむかなぁ
はぁ、早く、何時もの陽葵に会いたい
笑顔の陽葵に会いたい
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