あんぱんが食べたいは突然に

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あんぱんが食べたいは突然に

「エヴァン、マチマチパン屋の昼限定あんぱんが食べたいわ」 「サラナお嬢様、お昼休みに学校から出て買うのは禁止されています」 「あら、執事なら外出許可証があれば大丈夫よ」 「どや顔で渡されましても……わかりました、あんぱん1つでよろしいですね?」 「牛乳はよく冷えているものが良いわね。それと焼きそばパンは外せない」 「3時間目のチャイムが鳴り終わるのでまた後で伺います」 赤いギンガムチェックのランチョマットを敷き、花柄の可愛らしいお皿にあんぱんをのせていくエヴァン。 「うん、あんぱんとよく冷えた牛乳最高!」 牛乳瓶をお上品に片手に持ち、あんぱんをちぎりながら食べているサラナ嬢。 「エヴァン、ちょっとだけあんぱんあげる」 一口サイズに綺麗にちぎったところを渡されたエヴァンは 「ありがとうございます」 淡々と受け取り食べている。 「あいおああん」 「焼きそばパンならこちらに。サラナお嬢様、食べながら話さないでください」 「だってエヴァン、限定焼きそばオムレツパンが今日の夕方販売ってさっき偶然聞いてしまったから」 「わかりました、放課後の買い食いタイムですね」 「楽しみだわ〜」
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