破断が確定した時

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破断が確定した時

雪菜は誠司の言葉を聞いたことに ショックを受けていた。 理恵と誠司の部屋の隣に雪菜が住んでいる。 雪菜は理恵と誠司の部屋に泊まっていた。 ここで職場での立場を説明しよう。 雪菜は、スイングマネージャーとして マクドナルド古市店で働いていた。 誠司は、マクドナルド富田林店で 正社員として働いている。 理恵は、マクドナルド古市店で トレーナーとして働いていた。 久雄は、誠司と同じ正社員で マクドナルド古市店で働いていた。 三千代は、理恵と同期入社した マクドナルド古市店でスターとして働いていた。 久雄と雪菜は婚約をしていた。 しかし、久雄は三千代と浮気した。 このことは、久雄の両親と雪菜の両親に 雪菜から連絡を入れた。 そして、久雄家族と雪菜家族、 そして三千代家族がそろって 雪菜の部屋に集合した。 「久雄さんとの婚約を破棄します。 つきましては、結納品の返上ならびに 結婚式のキャンセル料を 全額負担でお願いします。 また、三千代さんと久雄さんには 慰謝料を要求します」 慰謝料請求というワードに 久雄と三千代は顔面蒼白になった。 それを無視して雪菜は言葉を続けた。 「慰謝料については一括支払いで よろしくお願いします。 以上の件については、 弁護士からの連絡をお待ちください」 雪菜は、久雄と三千代に 弁護士の名刺を渡す前に一言添えた。 「この後の話し合いは、 弁護士を入れてください」 この言葉に三千代が意味不明の言葉を 雪菜に言いました。 「なんで、私がお金を払うの? 私は久雄と付き合っただけなのに」 「私と久雄は婚約をしていました。 私たちは結納がすんでいるので、 浮気相手のあなたにも慰謝料を 請求することができるのですよ」 三千代は雪菜の目の前で号泣した。 この話し合いで婚約破断となった。 久雄は雪菜への慰謝料の支払う金額を 消費者金融で借りたために 借金地獄となっていった。 三千代は雪菜への慰謝料を 両親から立て替えてもらった。 その結果、久雄は懲戒解雇となった。 三千代は両親と一緒に故郷に帰っていった。 当然だが大学を辞めていった。 こうしてマクドナルド古市店では 多くの入れ替えがあった。 そのなかで雪菜は、店長からの辞令を受けて マクドナルド柏原店に異動となった。 このあと、久雄がストーカーとなって 雪菜を付きまとうことになるのだが、 このお話は次回の講釈で。
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