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生きる希望を失くした時
久雄が三千代と浮気を知った雪菜は
生きる希望を失くしていた。
そのショックから遺書を書いていた。
久雄、誠司、理恵にあてた遺書を
書き終わった時に雪菜は睡眠薬を
大量に服用して倒れていた。
理恵が雪菜を呼びに部屋に入ったが、
雪菜が倒れているのに驚いていた。
「理恵、どうしたんだ?」
「誠司、雪菜さんが倒れたの。
そばに薬の空瓶があった」
誠司はすぐに救急車を呼んだ。
そして、警察へ連絡を入れた。
大きな事件となったので、
マクドナルド古市店の店長に電話を入れた。
そして、三千代と久雄を呼び出した。
久雄に連絡が取れなかったので、
三千代が1人で訪ねてきた。
誠司は三千代に怒鳴った。
「おまえが久雄を取ったことで、
雪菜さんが死のうとしたんだぞ!」
三千代は顔面蒼白になった。
そして、ポツリと呟いた。
「ごめんなさい。
あたし、雪菜さんが妬ましかったの。
雪菜さんに勝てなくて悔しかった」
そばにいた理恵も三千代に言った。
「だからって婚約している久雄さんを
奪う理由にならないよね?」
「えっ、どういうこと?
久雄と雪菜さん婚約しているの?」
そう、久雄と雪菜は婚約している。
現在、結婚式の準備に入っている。
驚愕している三千代に理恵は追撃した。
「二人は結納を交わしているから
慰謝料を払うことになるよ。
ついでに雪菜さんの入院費を
負担することもあるからね」
「そんなお金払えない。
あたし、久雄が雪菜さんと
婚約していたなんて知らなかった。
あたし、大学に行けない」
三千代はその場で泣き出した。
慰謝料というワードを聞いて
ショックを受けたのだろうか。
その場に崩れて大声で泣いていた。
そんなやりとりを交わしている間、
警察官が3名部屋に入ってきた。
警察官は雪菜の様子を見て
救急車に搬送するよう促した。
警察官はテーブルの上にあった
雪菜が書いた遺書を見ていた。
久雄にあてた遺書を見た警察官は
誠司にこう言った。
「この手紙に書いている男性は、
この人と恋人関係ですか?」
「そうです」
「この手紙には相手の男性が
浮気をしたと書いていますが、
詳しく聞かせてください」
誠司は、警察官に久雄と雪菜が
婚約していることを伝えた。
そして、その状況を隠して
三千代と交際していることを
警察官に伝えていた。
「その原因になった人はここにいますか?」
警察官の質問に誠司は、
三千代を指さしていた。
三千代は、目を赤くした顔で
警察官を見ていた。
「あなたには、今後厳しい処罰が下ることを
覚悟してください。
あなたは、殺人犯として
捕まえる可能性があることを
理解してくださいね」
三千代は大声で泣き出してしまった。
この後、久雄と三千代に
社会的制裁が下ることになる。
このことで久雄と三千代が
窮地に立たされることになるのだが、
この後のことは次回の講釈で。
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