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雨のうち予感②
残りの授業も終わっていざ、帰る準備を始めた。
「ホームルームを始めるぞ~」
担任の鈴村先生が教室に入って来た。
「一つお知らせがある。急きょ、美化委員会の集まりが16時半からある。場所は3ーAで必ず行くように。このクラスだと天野と元宮の二人だな」
「「はい」」
「時間に間に合うように行くように。次に……」
(急きょ委員会かぁ~。しかも遅い時間帯だし……)
突然の委員会に僕は、はぁ~とため息を出していた。
「というわけで夏休みに入る前の美化委員会の主な活動と夏休みに入ってからの活動の両方の説明を終わりにします。また、何回か集まってもらいますので宜しくお願いします。先生、何かありますか?」
「大丈夫です」
「では、今日の集まりを終わりにします。急きょの集まりでしたが集まって頂きありがとうございます。これで委員会を終わりにします」
「「「「お疲れ様でした」」」」
「気を付けて帰って下さい」
教室がガヤガヤとざわめいて委員会に参加した人が帰って行く。
(ふぅ~ようやく帰れる。結構……時間がかかった。もう、五時過ぎているし……)
帰る準備が出来て教室を出た。
昇降口に着いた瞬間に僕の事を呼んでいる声が聞こえて後ろを見た。
こっちに向かって走って来る。
「よっ! 夕哉。今から帰るのか?」
「智樹に健祐。そうだよ。二人とも部活、終わったの?」
「いいや。先輩に頼まれてちょっと職員室に行って来たんだ」
「そうなんだ」
「夕哉は今から帰るんだ。委員会が長引いた感じかぁ?」
「うん、そう」
「それはお疲れさん。気を付けて帰れよ」
「ありがとう。二人も部活頑張って」
「サンキュー!」
「ありがとう」
友達と別れて僕は学校の正門に向かって歩き始めた。
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