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あなたの罪を裁きます。
私は今日、死んだ。
そして、すっごくでかい鬼?のような男に睨まれている。
…なんで?
なんで死んだのに睨まれないといけないんだ?
生きてることが辛くて死んだら楽になると思い自ら命を絶ったのに
結局死んでも、幸せにはなれないのか。
『あなたの罪を裁きます。』
こんな怖い男のくせに敬語だ。
調子が狂う。
『あなたの罪は、
1、まだたくさんの寿命があったのに自ら命を絶ったこと、P990。
2、いじめられていたのに助けを求めなかったこと、P550。
3、自分が悪いと自分のことしか責めなかったことP990。
『これがあなたの罪です。少ない方ですね。では。』
「おいちょっと待てよ!ポイントってなんだ?少ないってなんだよ!」
[おいうるさいぞ!あの方を困らせるな!]
ん?なんだこの声…
と、振り返ってみると…
「お前!俺がカバンにつけてたスクラップ!?」
[ん?あぁ。お前たち人間が親しみやすいように身近にあるもののに姿が変わるんだ]
確かに知ってるものだから和んだな。
「おい。質問させろ」
そして俺はカバンにつけてたスクラップにいろんなことを聞いた。
Q&A
Q、ポイントとは?
A、お前の生前の罪。ポイントは働いて返さないといけない。
Q、アイツは?
a、閻魔大王様
まじ?…
Q、働いて返すとは?
a、そのポイント分仕事をしてもらう。
Q、仕事とは?
a、発表されるまででわからん
…まぁ、一通りわかった
「じゃあ、仕事を教えろ」
[お前の仕事はえっと…あった!]
するとストラップは咳払いをコホンとし、
[えーお前の仕事は自殺を止めること]
はぁ…
「まあわかった。俺は自殺をしたからな!自殺をしようとする奴の気持ちは多分わかる」
[じゃあ頑張れ〜]
「え!お前はいってくれないのか?」
[?ああ]
えー…一気に不安。まぁやるしかないのか。
あいつは、なかなかできそうなやつだなとストラップは裏で笑っていた。
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