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 担任が来るまでの間、女子の間からブーイングが凄かったが、颯太が「文句あるのら、本人に言えば? それができないから集団で言うのか。それなら、イジメと同じだな。恥ずかしいと思わないのかよ」と言ったのでシーンと一気に静まり返った。  担任が、教室に入ってくるなり、「お前ら、何か喧嘩でもしたの? ちょっと空気悪いんで換気しまーす」と、窓を数センチ開けた。 「先生、やだな。ジョークキツすぎだから」  事の発端を作った本人である颯太が言ったので、再び、教室内は凍りついたかと思えば男子の何人かが先生ナイスーとか言って笑うので、他の生徒も朝からジョークきっつ~とか笑い出した。  ただ、中には怒りの目線を颯太に向けている生徒もいたが、それには誰も気付かずにホームルームは始まった。  この最悪なムードをきっかけに、二人の距離が縮まるとは誰も予想していなかっただろう。  
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