2人が本棚に入れています
本棚に追加
2日前、病院から電話があった。
「危険な状態だから家族の方に早く来てほしい」と言われ、俺は何がなんだかわからなかった。
訊くと、母ちゃんは半年前腹痛で倒れ、そこで余命宣告をされたのだという。
それからは病院で闘病生活を送っていたのだ。
俺は、すぐに会社を休み飛行機に飛び乗った。
半年前、母ちゃんは病気のことを俺に伝えようとしたのかもしれなかった。
それを俺は、仕事を理由に電話を切り上げた。
なんて親不孝な息子だろうか。
もっとちゃんと話をすればよかった。
年に1回くらい帰ればよかった。
こんな何もない町に、小さな家に、どうしてひとりにしたんだろう。
最初のコメントを投稿しよう!