山の一本道

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よく見ればそれは青いワンピースの長い黒髪の女だった。 ――えっ? と思ったが、カーブにさしかかり女は見えなくなった。 ――何だったんだいまのは? 考えた俺は気づいてしまった。 宙に浮かんだ女。 それは首を吊った女だ。 見た感じではそうとしか思えない。 細い山道だというのに、車のスピードが自然と上がった。 そして先ほどと似たような短い直線の先にカーブがあるところで、俺は再び青いワンピースで長い黒髪の女が浮かんでいるのを見た。 ――ひえっ!
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