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1.雄っぱいに出会った
俺とダイチとの出会いは雄っパブ、いやなんて所で出会ってんだと自分でも思うが出会ってしまったものはしょうがない。
成人式を迎えおおっぴらに酒が飲めるようになった俺達は調子に乗って二次会三次会……おそらく六次会あたりでそこを見つけてしまった。
『おい雄っパブだってよ!』
『マジかよ入ろうぜ! 雄っぱい雄っぱいギャハハハハっ!!』
そんなノリだったと思う、あまり覚えてないが。
そこはまぁ見事に雄っぱいだらけだった。と言うか筋肉ムキムキの男達が胸筋を見せつけるような格好で接客してた。
『あっれ? なんかお前見覚えある〜』
『そうだな、俺もお前見覚えあるな。と言うか同じ大学だな』
そんな中で一際デカイやつがいるなぁって見てたらまさかの大学の同級生。
見覚えがあるはずだ。話した事はないがこれだけデカイ図体をしていれば目立つ目立つ。
こいつには絶対に喧嘩を売らないでおこうと心に決めていたほどだ。
デコピンだけで吹っ飛ばされそうだし。
そんな俺とこの筋肉もりもり雄っぱい男は、只今同居中である。
何でだよって思うだろ? 俺も思うよ。
こいつとの同居の経緯は、
『てかさぁ、親が成人したんだから一人暮らしでもしろとか言い出したんだけど……いきなり一人暮らしとか無理っしょ』
『じゃあ俺とルームシェアするか? 今借りてるマンション部屋余ってるぞ?』
『まぁじでー! 行く行く! よろしくな雄っぱい!!』
『ダイチな……お前は?』
『おれ〜? 俺はカオル!』
とまぁここもかなり軽いノリで決まった。
酒って怖い。
この会話の前にこいつの雄っぱいを揉んだような記憶もある。
ホント、何やってんだろ俺。
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