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とんでもない発言に全身全霊をかけて抵抗したが、やはりこいつには微塵も効かなかった。
「か、カオル……っ」
「やめろっ、落ち着けっ! 鼻息荒くすんな! おい触んなって!!」
片手が自由になったのを良い事に、シャツの中に手を入れて弄りだすダイチ。
興奮のせいなのかいやに熱いダイチの手が腹や脇腹をなぞるとそこから火傷をしそうだ。
体の大きなダイチの手のひらはやはり大きくて、ひと撫でされただけで俺の上半身はほとんど触られてしまう。
「……っ、そこ、触んなぁっ」
俺の肌の感触を確かめるように滑っていた手が、だんだんとあやしい動きになり上部へ移動してくる。
そしてとうとう胸の突起に指先が触れた時、出そうになった声を必死で抑えて睨みつけた。
「カオル……そんな目で睨まれたら興奮するっ」
「知るかあほぉっ!」
「なぁ、ここも触らせてくれ……カオルも俺のを散々触っただろ?」
「散々って……一回だけだろ!」
「雄っパブでも含めれば二回だ」
「覚えてねぇよ!」
「カオル……」
「ひっ………!」
ダイチの手が、俺の平らな胸を包み込んだ。
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