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トーリはお手伝いをすることでお小遣いをもらっていました。
つい先日知った新しい友達の誕生日。
慌てて貯金箱をひっくり返して見たものの、中身は殆どありません。
トーリはお母さんとお父さんに友達のことを相談し、お手伝いで貰えるお小遣いを貯めることにしました。
アベルの誕生日はもうすぐです。
急がなければとトーリは休みの日も友達と遊ぶことをやめ、お手伝いを頑張りました。
トーリは料理をするお母さんの隣で踏み台に乗り、野菜を洗います。
薪を足した暖炉が家の中を温めていたけれど、小さな手で触れた水はとっても冷たい。
「明日、町にプレゼントを探しに行ってくるね」
「素敵なものが見つかると良いね。気を付けていってらっしゃい」
何がいいだろうとトーリは考えます。
自分のお小遣いだけで選ぶ友達へのプレゼントです。
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