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そこに見るものは
ベランダに出て疲れを癒す。特に景色がいい訳でもないが、空を独り占め出来ているようで様々な疲れが飛んでいく。こんなにゆっくり空を見上げれているなんて。なんて幸せな時間なんだろう。
よく冷えたカフェオレを飲みながら、今日あった様々な事をつい思い出す。
……やめたやめた。この空気まで台無しになるわ。
頭に浮かんだことを一旦追い出す。今日は星も見えるし、お月様も柔らかなヒカリを放っているように感じた。氷の音に耳を傾けながら……
いつもの事ながら『蚊』にはモテモテだ。だれも求めてはいないのに……
ぼんやり空を眺めていると、左腕にチクッと痛みが起きる。
「蚊」 来すぎだよ…… いつものように払いのけ、ふと下をみると?
黒いものが膝に!! 慌てて払いその行方を探した。よく見ると…… その名は……
『コガネムシーー』
(実話)
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