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おやすみ
「今宵は満月
月は眩しすぎるほど輝き
我が下僕は、夢路へと旅立った
では諸君
今宵はこの下僕に対しての審判を下すことにする」
「いや待たれよ。それは、いささか性急すぎるのではなかろうか」
黒服の一人が言う
「我も同意する。まだ審判を下すには時期相応」
白服の二人が言う
「禍が渦巻いている。早めに汚れを祓わねば」
「みな、やってしまいなさい」
女帝が言い放つ
みな顔を見合わせ、頷いた…
「ちょっとちょっと…舐めないの
髪も引っ張らないの…何してるの???
君たち、少し静かにしてよ」
4匹は思う
「下僕には何故我らの気持ちが通じることはないのか」
真夏の夜、猫たちは主人を囲んで眠りに落ちた
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