1人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
要が帰ってから、私は布団の上に転がった。一日の疲れがどっとくる。
「…要はなんであんな無茶するかなぁ」
ぽつりと、そんな愚痴をこぼした。何度言っても怪我をするし、私のことなんて見もしない。
「ボールを頭にぶつけて、火傷して…」
今日は、私のことを庇っていたけど。いつもはどうだっただろう。
火傷をした日は、私がお湯を沸かしていて、気が付いたら要の腕にお湯がかかっていた。他の時だって。
いつも、私を庇って。
すっと、血の気が引いた。私のせいで、要は怪我をしていたなんて。突然、要の隣には私はいらないんだと、知ってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!