朝の寄り道
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息を切らして着いた場所は、深い茂みを抜けた先にある、石造の階段。たった四段だけの階段だ。 そこに座って、ため息をついた。 叶わない恋は、どうやら疲れるらしい。どんな私なら、要が振り向いてくれるのか分からなくて、隣にいることが辛くなる。 冷たくなった指先で頬を触ると、また冷たい。 温もりがほしい。 なんて、思うから、君は私を見つけてしまう。
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