休息

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 「(かえで)……ごめんね……」  右側で、母が泣きながら私の名前を呼んだ。  私の部屋で私を見つけ、ともない悲鳴をあげていた事から考えると、かなり落ち着いた声だった。場所も変わっていたからだろう。  母の近くから、父の声がした。  「辛い思いをしてたんだな……とにかく、今はゆっくり休んでくれ……」  「楓……」  それを最後に、父と母の声が遠のいていった。
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