僕の空に

8/8
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
わかり合えたと想っていた。僕にとって、特別な存在だったんだ。 僕のひねくれた心を、気付かぬうちに、和ませてくれていた。 一緒に笑いあったり、ひねくれたり色んな言葉を交わした存在だった。 そして、僕は手紙を書いていた。いつか、渡せる日が来た時に、渡そうと想っていたんだ。 ーー美空へ 初めて会った瞬間から、僕は気になって仕方がなかった。僕が誰かに対して、これだけ興味を持ったのは、初めてかもしれない。 それくらい、僕にとって眩しい存在なんだよ。 おはようもおやすみのメールも、全部僕にとって、特別だったんだ。 最後に、1番言いたかった言葉を伝えます。 大好きだよ。 ーー康太より。 でも、この手紙が、彼女の手に渡ることはなかった。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!