きみは笑っていた

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☆ その後病院で睡眠薬をもらってきても、彼は眠れないようだった。 寝ない、食べない、笑わない。 ほぼ24時間、執筆をしている。 私の好きだった桔平はどこへ行っちゃったの? 彼は段々と壊れてきた。 出版社からの返事がないことに苛立ち、焦り。 自分で髪の毛を引っ掴んで抜くようになった。 自分で皮膚を削り、剥がすようになった。 髪の毛はところどころ禿げあがっていて、手や腕は血や汁が滲みだしていた。 ボロボロだった。
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