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その後病院で睡眠薬をもらってきても、彼は眠れないようだった。
寝ない、食べない、笑わない。
ほぼ24時間、執筆をしている。
私の好きだった桔平はどこへ行っちゃったの?
彼は段々と壊れてきた。
出版社からの返事がないことに苛立ち、焦り。
自分で髪の毛を引っ掴んで抜くようになった。
自分で皮膚を削り、剥がすようになった。
髪の毛はところどころ禿げあがっていて、手や腕は血や汁が滲みだしていた。
ボロボロだった。
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