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蘆花公園駅の近くで私はミホと待ち合わせた。ショートカットに涼し気なレースのスカートをはいている。この子は昔から変わらないな。
「ひさしぶりー」
「うん、ひさしぶり」
「スマホ替えた?」
「うん。やっとね」
駅前での会話はほどほどにして、私たちは二人でカフェに入った。手元にはもう新しい相棒がいる。このスマホだけにミホと会ったことが記憶されていく。それは不思議な感覚だった。
今日からは新しいスマホが私の相棒、そして半身となっていくのだ。
ミホが少しだけ新しいスマホの機能をレクチャーしてくれた。なるほど、随分と進化したものだ。コーヒーカップにカメラをむけると、一眼レフみたいにボケたりする。
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