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「うわぁ、すごい」
「でしょ。インカメもめっちゃ進化しているんだよ」
携帯ショップの店員さんばりにミホは私に説明した。新機能は嬉しかったが、なんとなく紙袋のなかの古い相棒のことが思い浮かんでしまった。
ただの「機械」にここまで感情移入してしまうなんて、私はちょっと変なのかもしれない。
☆☆☆
夕方にはミホと別れて、一人暮らしの家へ帰ってきた。明日からまた仕事だ。ゆっくりお風呂にでも入って、ゴロゴロしようかな。
私は部屋着に着替えてから、改めて二つのスマホを机のうえに並べてみた。
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