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長編小説の創作は、賽の河原で石を積むような作業です。
わざわざ、賽の河原に行き、そこの石を積みあげながら死んでいくのです。
そのうち鬼がやってきて崩されますが、鬼など来なくても、放っておくと崩れていく
石の塔です。
ちょっと風が吹けば倒れそうです。
厳密に言えば、死後のためにやっている訳ではなく、「書けることは書いた」と
いって死ねるように自分が見聞してきたことをすべて書こうとしています。
だから、よりよく生きるという目的のためにしている行為です。
小説の創作という作業は、世の中の役に立つことではないので、若い頃は本気で
取組むべきではないと思っていました。
幼稚な自分をさらけ出すことが恥ずかしくて小説を書くことを途中で止めていました。
しかし、吹っ切れました。
幼稚だろうが、自分が楽しければ、好きなだけ書けばいいと思うようになりました。
小説の懸賞に応募していますが、入賞することなど期待していません。
応募すればだれか一人は読んでくれます。
ことによると二人ぐらい読んでくれるかもしれません。
それだけで私の努力は報われるのです。
その点、エブリスタに載せる文章は、読者がいないので一人も読まれない可能性
が高く、可哀そうです。
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