第壱章・Vampire Girl〜初めの第一歩〜

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第壱章・Vampire Girl〜初めの第一歩〜

この物語の舞台は西暦20XX年現代。 近未来化して行く大都市・大阪にて。 そんな大阪には文明が異なり魔界地底都市「ペテルギウス」が存在していた。 ペテルギウスでは人々の間で伝承されヴァンパイア魔王・「シュバルツゼクス」の魔力により約 150 年程戦は繰り返され、 伝説となるヴァンパイア魔王の魔力を伝承し戦に勝ち抜き続けた者は優秀なる英雄として讃えられ、 人々は栄誉と権威を懸けて争い合ったと 同時に地底都市は薔薇の薫りに満ち溢れ、 魔神への崇拝に勢力を挺して黄金時代を築き上げたのであった。 時は流れ 150 年後シュバルツゼクスの魔力は廃れ、 廃れると同時に地底都市の平和も少しずつ奪われて行き、 ヴァンパイア魔王の魔力を継続する者さえ減少して行くと同時にペテルギウスは暗黒時代へと突入して行くのであった。 そんな中、 地上の世界の大阪の片田舎町に何をやっても全く駄目な落ちこぼれの少女がひっそり暮らしていた。 彼女の名前は「森川木葉(もりかわこのは)」。 木葉は勉強しても全く駄目。運動しても全く駄目。描画等芸術に取り組んでも全く駄目。歌を歌っても全く駄目。 そして容姿も全く駄目でろくに会話も出来ずに周囲からは絶望視されたいたのであった。 そんな彼女は全く駄目な自分を変えたく生まれ育った片田舎町を離れて単身大都市・大阪の街へ駆け出し移住した。 木葉は先天性の知的障害と発達障害を持っていました。 でも大阪市へ来ても鳴かず飛ばずの日々を送り数年経ったある頃、 木葉は大阪梅田の地下街の薄暗い片隅にて異次元に繋がる闇の扉を見つけ、 その扉は魔界への連絡口であった。 木葉は扉から魔界への入口へと足を踏み入れ様とすると目の前に魔王「シュバルツゼクス」 の使者「シュバルツゲイン」が現れた。 シュバルツゼクスは彼女にこう告げた 「己は魔神の怒りさえも表す声の持ち主であり闇の血を継承とする魔力の持ち主である。 これから己はヴァンパイア見習いとして持って生まれたその魔力で仲間を集めこの濁世なる現世を律する為に鬨の声(ときのこえ)を上げいざ聖戦へ旅立つ が良い」 彼女は次の日からシュバルツゼクスから手渡された魔界のオーブで女ヴァンパイア戦士に変身を遂げ、 仲間を探し自らの使命を果たす為幾多の苦難さえも待つ聖戦へ挑む事を決意したのであった。 そして木葉にもう一つ与えられらコードネームは「Gemini(ジェミニ)」。 木葉はあまりの自分の変貌(へんぼう)に驚きを隠せませんでした。 「これが私?!」 その姿は蒼く光るウルフカット。 真紅の鋭い瞳。 口元には吸血鬼らしく鋭利な牙。 ゴシックを象微する全身黒づくめの戦闘服に背中には黒い龍の大きな羽根。 そして蒼白な淡麗な顔立ち。 最初木葉ことGeminiは何をすべきか考えました。 「私は女ヴァンパイア戦士に変貌(へんぼう)遂げたからこそ現世のジャンヌダルクや。 濁世だらけの現世を魔力で律して行きたいとそう確信(革新)したいねん。 その為にも私が戦って行かんとな!。 最後には自分を見下したみんなを見返してやるんやからな!」。 Geminiがヴァンパイア戦士に目覚めてから早速ペテルギウスに武装集団が襲撃して来ました。 Geminiは早速魔界のオーブでヴァンパイア戦士に変貌を遂げ、 魔界と連携させた「魔界の剣」を掲げて襲来した武装集団と闘いました。 武装集団はGeminiに向けて火を放ちました。 Geminiは冷静な表情で掌から魔力を放ち、 天に向かって指差すと天の裂け目から光が放ち天の光が炎を食い止めました。 武装集団の1人がGeminiの首を食い絞める様に攻撃をしました。 Geminiは身体から溢れた闇の魔力で振り払いました。 するとGeminiは全身に魔力を放ちながら最後のトドメとして魔界の剣で武装集団達を引き裂いたと同時に「怒りの稲妻」が轟を劈きました。 見事最初の戦でありながら武装集団と見事勝ち抜きました。 Geminiは空中電動車に乗りながら最初の「快挙」としてペテルギウスへパレード行う様に繰り出しました。 人々は歓声と拍手喝采で落ちこぼれだった木葉ことGeminiにとって生まれて初めての事でした。 もう誰も人より出来が悪かった彼女を謗る者等誰一人居ませんでした。 Geminiの聖戦はこれからも続くのであった。
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