1.拾いもの

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飲み屋街を抜けると今度はホテル街を通ることになる。いくつも連なったラブホテルに明朗会計とばかりに料金がでかでかと書かれている看板を見ていると、確かにカラオケで時間を潰すよりももう少し金を払えばベッドで寝れるなら安いもんかもなと関心する。ただし、入るには二人いないといけないのだが。  高校生の頃は少し憧れがあったものだが、大学生になり一人暮らしを始め、バイトをするようになるとここに金を払うのはあまり現実的ではないなと思うようになった。
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