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椿姫「そうだ。どこへ行き、誰と会い、何を為したか。全てを調べ上げろ!」
日沼「畏まりました」
椿姫「ついに見つけたぞ、祭谷」
笑みを浮かべる椿姫。
○JNGX社・監査室
デスクの前で椅子に座る祭谷。祭谷の大きなくしゃみ。
祭谷の前に立つ中山(29)と岡田。
中山「風邪ですか?」
祭谷「誰かが噂しちゅう。そんで椿姫の居場所は?」
岡田「不明です。しばらく留守にするそうですが」
祭谷「そうか……そんじゃ改めて、椿姫の秘密、探そうかー!」
と立ち上がる祭谷。
○帯屋町高校・地方部倉庫・外観(夕)
地方部倉庫を夕日が照らす。
○同・地方部倉庫・室内(夕)
気怠そうに机にもたれる坂東。
倉庫内には、大破した地方機OBI-1が放置されている。
坂東が、机の上の(美歩の)割れた鳴子を見つめる。
坂東「どうすれば美歩先輩を救えた?」
坂東を心配そうに見つめる山村沙羅(16)。その隣に若柳鳴(16)。
坂東は鳴と沙羅に気付いていない様子。
沙羅「鳴が来る前の響紀に戻っちゃった。ああなると何も手が付かないの」
鳴「……」
沙羅「鳴、何か言ってあげてよ!」
鳴「なんで、私が?」
沙羅「響紀のパートナーでしょ」
鳴「パートナー……」
沙羅に背中を押される鳴、坂東の前に立つ。
鳴「響紀、あなたの今のパートナーは誰?」
鳴に気付き、顔を上げる坂東。坂東の返事はない。
鳴「ダメね。私にはボーッとしてるヒマなんて無いから!」
鳴がくるりと背を向け、扉へ向かう。
沙羅「ちょっと鳴! どこいくの?」
鳴「演舞の練習よ!」
沙羅「響紀はどうするのよ?」
鳴「沙羅が励ましたら? 上手くいけば響紀のパートナーになれるかもね」
沙羅「(照れ)私が響紀のパートナー!」
無視して出て行く鳴。
沙羅「鳴!」
坂東が気怠げに立ち上がる。
沙羅「(驚き)どうしたの響紀!」
坂東「帰る」
沙羅「地方機の整備はどうするの!」
無視して出て行く坂東。
沙羅「もう、皆勝手なんだから!」
と沙羅が頬を膨らませる。
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