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鈴木が睡眠不足
昨今の働く人達の間で睡眠不足が問題となっております。突き詰めれば昔からとも言えますがまあそれは置いといて。
今の時代より昔、東京が江戸とよばれていた時代でも睡眠不足は深刻な問題でした。確証はありませんが間違いなくありましたね。
そういえばこんな話がありましたね。江戸の時代から遥か未来、この令和の時代において睡眠不足に悩まされる若者がおりました。生まれは江戸……もとい東京の外れの外れ、生まれてからずっとこの小さな家に住んでいる。
彼は鈴木と名乗っていました。ただの鈴木。
さてこの鈴木、実は一週間近くも終電を逃すまで働き、また朝起きるのは始発よりも早い。一週間での睡眠時間は総合五時間。流石にこのままでは不味いと思ったのか鈴木は有給をとることにした。
ところがどっこい真っ黒黒な黒い会社は鈴木の有給を認めなかった。
鈴木は怒った!
そして退職届けをだした。
受理されなかった。
残念!
これはヤバい、彼の中の野生が警鐘を鳴らした。
弁護士と相談して労働基準局へ通報して会社を摘発した。割愛するが、あれやこれや色々と忙しくこなしてたおかげでその間も寝られることはなかった。
そんな鈴木が、ついに、ようやく、自由に寝られる時がやってきた。
見事に退職する事に成功したのだ。
あらゆるしがらみから解放された鈴木、最後に寝たのはいつだろうか、埃っぽい布団を干してから床に敷く。時刻は夜、寝るには最適の時間。
さあ寝よう!
いざ寝よう!
だがどうしたものか、こういう時程何故か眠れない、身体は睡眠を欲している筈なのに。
さて、実はこの話にはオチがないんです。この後鈴木は病院へ行って薬を処方してもらい、三日後にぐっすり眠れるようになったのです。
それだけだとオチとして弱いですね、ええ、ナレーションの私も困りました。
仕方ないので私もここで眠らせて貰います。実はあまり寝てないんですよ。
皆さんも睡眠不足にはお気を付けください、では、おやすみなさい。
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