理想の自分

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成績優秀、スポーツ万能、誰もが羨む美貌を誇り、学校中の憧れの的。 それが私。 「いいなぁ~。咲希は何でも持ってて。悩みなんてないんでしょ。」 「そんなことないよ。」 と、謙遜気味に一応否定してみる。 「またまた~。昨日見たよ。校舎裏で高崎先輩に告白されてたでしょ。高崎先輩、サッカー部のエースで、格好良くて、いっぱいファンいるんだから。美男美女でお似合いよ。もちろんオッケーしたんでしょ?」 「え、あぁ。見られてたんだ。断ったのよ。」 「ええー!何で!?勿体ない。私だったら即オッケーなのに。」 「だって、先輩の事よく知らないし、それに······」 それに?私何て言おうとしたんだっけ?あれ?何か遠くで耳障りな音が聞こえ······
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