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ルリアス創世記
濃紺の宙に
数多の星々煌きて
その一つにクオンと名付けられし、
大いなる恒星あり
クオンの明光、九つの星を育みて
その四つ目の惑星に、
生命溢れる碧き星アステラを抱かん
ある時、原始の宙より
黒き彗星が齎され
碧き星に数多の試練が与えられん
大地は燃え、海は荒ぶり、
空は割れ、命は流転を繰り返し
万の昼と夜を耐え抜き、
遂に碧き星は彗星の試練を乗り越えん
碧き星、白き彗星より祝福を受け、
大陸ルリアスを築き上げん
しかして、その大陸、永遠の楽園にあらず
白き彗星、ルリアスの安寧を憂い、
花木の種子を大地に残す
幾星霜の時を経て、
天の明光を浴び、恵みの雨を吸い上げて
豊かな大地に根を張り巡らし、
花木の種子は天を貫く世界樹とならん
その億千万の根の中心、
大地の深淵に鎮座するは
黒き彗星より落とされた
奇跡と災いを齎す、
大いなる神秘の力の結晶なり
世界樹に抱かれた、大いなる神秘の結晶
清水と共に、その根より幹と枝を伝いて
新緑の葉より、神秘の力を
大地と空に解き放たん
その力、
いつしか生きとし生けるものの身の内にて
新たに結晶を作り上げん
命に宿りし神秘の力のさざれ石、
後にセルタの石と言い呼ばれ
生命の根源となりて、
ルリアスに生ける者全ての内に宿らん
白き彗星より齎されし世界樹は、
ルリアスの安寧を守るべく
大地に散った神秘の力、
その命の営みと共に
根より吸い取りて
時に、枝葉より大気に放ち、
時に、本来あるべき形につくり戻す
ルリアスの繁栄と栄光を讃え、
声高らかに歌うは姫巫女
その身に一際の神秘の力を宿し、
祈りの歌声によりて
世界樹の命の営みを支え続けん
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